THE MAGIC CRAFT サブエピソード1−5
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http://goodpencil.hatenablog.com/entry/2017/11/04/200026
5
次の日、ハイウイングスは復路の物資を調達するため、早朝から宿を引き払い、中央卸売市場に向かった。
テッドは馬をゆっくり進めながら大あくびをした。
「結局夕べは朝まで飲み明かしちまった。」
テッドは眠い目をこすりながら言った。昨晩、テッドは宿でキャラバンの終了ミーティングを終えた後、バックと待ち合わせてモルドウの店で酒を飲み交わした。それぞれの10年の出来事や思い出話に花を咲かせ、気付けば朝だった。
バックは、サイドベイタウンに戻り魔法医療所を個人で開業するとテッドに語っていた。
魔導士の仕事は様々だ。魔法医術を修めて医者として働く者、戦闘魔法に特化し傭兵として働く者、冠婚葬祭の儀式の祈祷魔法を専門に神父として働く者等、それぞれの得意分野に合わせた魔法で働いていた。
二人はサイドベイタウンでの再会を約束し、固い握手を交わし別れたのだった。
「昔の知り合いか。」
ビーゼが聞いた。
「ああ。元気そうで良かったぜ。何も変わってなかったしな。でもあいつが親父とはなぁ・・・。」
「まだ言ってるよ。よほどショックだったのか?」
シューマが笑う。
「結婚して幸せな家庭を作るの、おいらも夢でやす。」
ヘンデンが真面目な顔で言った。
復路の物資を市場で調達した後、一行はサイドベイタウンに向かい出発した。往路よりも荷物の量は増えていた。
往路とは違って、何のトラブルも無く一行はオフナ村まで戻ってきた。
オフナ村での荷下ろし中、テッドは村人からハイウイングスの直前にも、別のキャラバンがサイドベイタウンに向かった事を聞いた。魔法関連の品物を積んだキャラバンだったらしい。
テッドは、昨夜バックがキャラバンに同行して旅をしていると話していたのを思い出した。おそらくバックはそのキャラバンと共に一足先にサイドベイタウンに向かったのだろう。
オフナ村を後にした一行は、平原を進んだ。晴天だった空にいつの間にか厚い雲が出てきた。
「一雨降りそうだな。」
ビーゼが空を見ながら言った。
ふと、キャラバンの進行が止まった。先頭のベーヴェンが止めたらしい。
「何だよ。前方に何かあるのか?」
後ろの方にいるテッド小隊は前の様子がよくわからない。
しかし、平原の向こうから赤い煙が上がっているのが見えた。赤い発煙は、キャラバンの救難信号の目印だった。
「まさか・・・」
テッドは嫌な予感がした。すると前方からベーヴェンの声が聞こえてきた。
「救難信号だ!賊に襲われているかも知れん!行くぞ!」
「おう!!」
ハイウイングスのメンバーは馬を全速力で走らせた。
キャラバンの最優先事項は己の貨物の安全な運搬である。しかし窮地にいる他のキャラバンを助けるのは暗黙のルールであり、キャラバンとしての矜恃であった。
赤い煙の下に近づくと、風に混じって焦げた匂いと血の匂いが流れてきた。
ポツリポツリと、薄暗い空からは細い雨粒が降り始めた。
現場に到着した団員達は、言葉を失った。目の前には凄惨な地獄絵図が広がっていた。
燃えている馬車、荒らされて散乱する積荷・・・。血だまりに倒れているキャラバンの人々は、老若男女関係無く、無惨に殺されていた。
「ひでぇ・・・。」
シューマが絞り出すように呟く。
「生存者を探せ。」
ベーヴェンは一言、低い声で団員達に指示をした。
テッドは動揺を抑え、バックの姿を探した。倒れている者を順に確認するも、皆息絶えており、生存者はいないように思われた。
横倒しになった馬車の陰にバックは倒れていた。胸に深い傷を負っており、白いコートの前面が赤く染まっていた。
「バック!!」
テッドはバックに大声で呼びかけた。バックはまだ生きていた。うっすらと目を開け、テッドを見た。
「・・・テッド・・・」
「どうしてこんな・・・」
テッドは夢であって欲しいと願った。しかしヌルッとした血の感触や匂いは紛れもない現実であった。
「アリアとダンは・・・逃げ切れたのか・・・?」
バックがかすれた声で聞いた。
「わからん。まだ見てない・・・。」
「テッド・・・。二人を頼む・・・」
「おい!しっかりしろ!こんな所で死んでる場合じゃねーだろ!」
「ああ・・・まだこれからだからな・・・。でも分かるんだ。これは助からねえ傷だ。」
テッドはバックの胸の傷を押さえたが、血は止まらず、押さえる指のあいだから溢れてきた。 バックの口元から細い血の筋が伝う。
「俺が頼めるのはお前以外いないんだ。昨日、俺たちが再会したのはきっと運命だったんだ・・・。だからテッド、二人を頼む・・・。」
「・・・・・・わかった。」
テッドは頷いた。
バックは少し安心した表情で、ゆっくり息を吐いた。
「ありがとう、親友。・・・サイドベイタウンの港、もう一度見たかったな・・・。」
そう呟くと、バックは目を閉じて静かに息を引き取った。
テッドは震えが止まらなかった。激しい悲しみと怒りが嵐のように心の中で荒れ狂っていた。
テッドの後ろからシューマが声をかけた。
「テッド・・・。あっちにアリアが・・・。」
アリアはキャラバンから少し離れた場所に倒れていた。背中に矢が刺さっており、既に事切れていた。逃げ切れなかったのだろう。
「・・・赤ん坊は?」
ダンの姿が見当たらなかった。周囲を探していると、突然泣き声が聞こえてきた。泣き声は大きな岩の陰から聞こえてくる。見ると、藁の束を乗せたカーゴの中にダンが隠されていた。
逃げ切れないと悟ったアリアが咄嗟に隠したのだろう。
テッドに抱き上げられると、不思議とダンは泣き止んだ。その小さく、柔らかい感触と無邪気な瞳に、テッドは涙が溢れてきた。
「ちくしょう・・・ちくしょう!」
テッドはシューマにダンを渡すと、馬に飛び乗った。
「おい、テッド!どこいくんだ!」
「まだ犯人は近くにいるはずだ!絶対許さねぇ!殺してやる!」
「待て、テッド!」
ビーゼが制止するも、テッドは聞かず風の様に走り去った。
TO BE CONTINUED...
次回もお楽しみに〜
THE MAGIC CRAFT サブエピソード1−4
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4
キャラバン「ハイウイングス」はハクネ山脈を越え、更に進んだ。山脈を越えると森が広がっている。森の中に拓かれた南北に伸びる一本道は真っ直ぐカサキシティに繋がっている。
キャラバンは三叉路に差し掛かった。
南北に伸びる一本道に、東の方角から伸びてきた道が繋がっている。
木の標識にはこう彫られている。
「↑北・カサキシティ、↓南・サイドベイタウン、→東・シナー河」
カサキシティは東西南北からの物流が交差する大きな貿易都市である。町に近づく程、他の地方とカサキシティを繋ぐ道が幾つも合流して、道が広くなってくる。地面の馬車の轍も増え、貿易街道として栄えている事を示していた。
しばらく進むと、カサキシティが見えてきた。町の1キロ程手前から街道は石畳になっている。
カサキシティは外部からの賊の侵入を防ぐため高い塀に囲まれており、塀の東西南北にそれぞれ重厚な鉄格子の門が構えている。
日没の直前、ハイウイングスは南門に到着した。あたりはすっかり暗くなって、塀にかけられた松明が煌々と鉄の門を照らしていた。
ベーヴェンが門番に通行許可証を見せると、すぐに鉄の門が開いた。
町に到着しても、キャラバンに一息つく暇は無い。卸売市場や小売業者に物資を届けなければならない。
ここからは小隊は解散し、品物の種別ごとに手分けして配達する。
テッド小隊の担当貨物は香辛料である。食品は大概は卸売市場に卸されるが、特殊な品は直接小売店や飲食店に卸される。
「ヘンデンとビーゼの香辛料は市場行きだな。おれとシューマのは一番街のモルドウのおっさんの店に卸す。終わったら宿に集合だ。」
この町は中央に巨大な卸売市場があり、そこから東西南北の門に向かって十字にメインストリートが伸びている。ストリートを境に一番から四番街として区切られている。
団員の多くは町の中央卸売市場に、それ以外はそれぞれの届け先に向かった。
テッドとシューマは日が暮れても多くの人が行き交う一番街を、馬を引いて歩いた。街灯や窓の光が夜の街を明るく彩っている。パブやカジノが多いこの通りは夜にこそ活気づく。
「いいなぁ。カジノで一山当ててパーッといきてぇな。」
シューマがカジノの看板を見ながら言った。
目的地はストリートの一角に構える大きなレストランだった。窓から覗くと大勢の客で賑わっている。
テッドは裏口へ回った。扉を開けると厨房では背の低い白髪のコックが忙しそうに料理をしていた。レストランのオーナーシェフ、モルドウである。
「おう、テッドか!ご苦労さん!悪りいが見ての通り手が離せねぇ。代金はそこに置いてあるから適当に置いて行ってくれ。」
「毎度あり。また何でも言ってくれ。」
荷下ろしを終え、テッドは達成感と少しの疲労感を感じながらモルドウの店を後にした。
表通りに戻ると何やら人だかりができて、道が塞がれていた。二人の男が怒鳴りあっている。どうやらカジノの賭け勝負でイカサマをしたかしないかで揉めているようだ。
「おいおい、喧嘩かよ。やるのは勝手だけど、通行の邪魔すんなよ・・・」
シューマがため息をつきながら言う。
フード付きの白いコートを着た男が二人の仲裁に入っているようだったが、収まる気配は無かった。
言い合いをしている一方の男がおもむろにナイフを取り出した。野次馬からどよめきと小さな悲鳴が上がった。
「げっ、マジかよあいつ!ヤバイぞ!」
ナイフの男が相手に襲いかかろうとしたその時、突然周囲を白い閃光が包んだ。その場にいる人間は叫び思わず身をかがめた。
一瞬の空白の時間が流れる。
閃光で眩んだ視界が回復してくると、テッドは目をこすって目の前の光景を見た。
喧嘩をしていた二人は地面に倒れており、仲裁に入っていた白いコートの男だけが立っていた。
「今何が起きた?」
「二人共死んだのか?」
周囲の野次馬がひそひそと呟く。
「心配ありません。軽いショックを当てて気絶させただけです。すぐに目覚めるでしょう。」
白い男は周囲に向けて説明した。男は腕輪をしていた。腕輪には赤い宝石がはめこまれている。魔鉱石だ。
「あいつ・・・魔導士だぜ、テッド。魔鉱石の魔法で気絶させたんだ。」
シューマがテッドに囁いた。
魔鉱石と呼ばれる石は自然の様々なエネルギーを凝縮し蓄える働きがある。そのエネルギーを自在に引き出し使う技は魔法や魔導術と呼ばれ、その技を使える者は魔導士と呼ばれた。魔法を使うには厳しい肉体的、精神的修練が必要であり、一般人には使うことができない。
男が頭のフードを取った。男の髪は透き通るような山吹色をしていた。光の当たり具合によって髪の影がエメラルドグリーンにも見える。
その印象的な頭髪に、テッドは見覚えがあった。
「バック!?お前、バックか!」
テッドが大きな声で呼びかけると、バックと呼ばれた山吹色の髪の男が振り向いた。
「テッド!」
バックはテッドを見ると驚いたが、すぐに笑顔を見せた。
「・・・久しぶりだなぁ、おい!」
二人は互いの肩を叩いて喜んだ。
「知り合いか?」
傍で見ていたシューマが聞いた。
「おう、こいつはバック。サイドベイタウンでガキの頃一緒に育ったんだ。」
シューマは、テッドが幼少の頃両親を亡くし、教会の孤児院に入っていた事を思い出した。
「懐かしいな・・・町外れの教会の孤児院。」
バックが過ぎし日を思い浮かべながら言った。バックはテッドと同い年だったが、童顔で年齢よりも若く見える男だった。
「戻りたいとは思わねぇがな。」
教会の孤児院は劣悪な環境だった。体裁上は慈善事業だが、減税や公的給付金目当てで、子供達にはまともなサービスを施していない教会もあった。そういった荒んだ施設で育った子供達は、窃盗や暴力等を繰り返し大人になる頃には犯罪者に身をやつす者も少なくなかった。
そんな環境でもテッドとバックは助け合い希望を失わなかった。当時、二人は心を許せる唯一の友だった。
「お前、まだあのキャラバンで働いているのか。」
バックが聞いた。
テッドは孤児院にいた頃に、キャラバン『ハイウイングス』の倉庫から品物を盗もうとした所、ベーヴェンに捕まったのがきっかけで後にハイウイングスに入団した。
「まあな。お前の方は目指してた魔導士になれたみたいだな。」
テッドとバックは10歳の時に孤児院から脱走した。テッドはベーヴェンの元に転がり込み、バックは魔導士を目指して、魔導士の聖地ミーノへ旅立った。
それきり音信不通だった二人の10年振りの再会であった。
バックの後ろから一人の女性が近づいてきた。
「アリアだ。俺の嫁さんだよ。ミーノで知り合ったんだ。」
アリアは軽く会釈してテッドに笑いかけた。
「あなたがテッドさんですか。主人からいつも話は聞いてます・・・」
背が高く、凛とした女性だった。
「え!?お前結婚してんの!?」
予想だにしていない事実にテッドは思わずすっとんきょうな声を上げて驚いた。
「子供もいる。まだ3ヶ月だ。」
よく見るとアリアは男の子の赤ん坊を抱いていた。バックと同様、山吹色の髪をした赤ん坊だった。
「・・・な、名前は?」
衝撃的な事実判明の連続に、テッドはそれだけ聞くのが精一杯だった。
「ダンって名付けた。暁って意味だ。かっこいいだろ。」
TO BE CONTINUED...
次回もお楽しみに〜。
THE MAGIC CRAFT サブエピソード1−3
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3
ハイウイングスの一行は平原を進んだ。太陽が真上に来る頃、岩場は少なくなり見渡しの良い景色が広がった。
行く先に集落がポツンと見える。オフナ村である。
オフナは牧場の村である。周囲の広い草原では、たくさんの牛や馬、羊が放牧されている。
ハイウイングスは、この村にもベイサイドタウンやカサキシティからの物資を卸している。また、ミルクや羊毛、牛や馬等、村から他の町への卸しも請負っている。
村に到着すると村長が迎えてくれた。杖をついた痩せているこの老人は、村一番の牧場主でもある。
村の中央広場に馬を停めた団員達は、物資の入出荷作業を行った後、昼の休憩をとった。
「こんにちは皆さん。いつもご苦労様。」
団員達が若い女性が声をかけてきた。彼女を見るや、ヘンデンが立ち上がって大きな声で答えた。
「こんにちは、エリーゼさん!」
エリーゼと呼ばれた女性は小さく手を振って広場を通り過ぎて行った。
「相変わらずエリーゼさんはかわいいな・・・。」
彼女の後ろ姿に見とれるヘンデンにシューマが言った。
「ヘンデンも相変わらずだな。そんなに好きならデートにでも誘ったらどうだ。」
「おいらなんかに彼女が振り向いてくれるはず無いでやす。見てるだけで幸せでやすから。」
「ふーん。そんなもんかよ。」
「守りに入ったら負けだぜ、ヘンデン。ガンガン攻めろよ。」
テッドがヘンデンに言った。
「お前は攻めすぎなんだよ。だから朝みたいな暴走するんじゃねぇか。」
「確かに朝はやらかしたが、何も被害は無かったし、俺のストレス解消にもなったから、あれはあれで良かったんだよ。次から気をつければいいだけの話だぜ。」
シューマが嫌味を言うも、テッドはケロッとして返した。テッドは良くも悪くも引きずらないタイプだった。
「テッドさんのその超ポジティブな性格、うらやましいでやす・・・。」
ヘンデンがテッドを見ながら言った。
「お前はどうなんだよ。クレアちゃんとよくデートしてるじゃねぇか。」
シューマがテッドに聞いた。
「デートじゃねぇよ。買い物に付き合わされてるだけだ。」
「クレアちゃん、テッドさんに気があるでやすよ。だから毎日弁当も作ってくれるでやす。」
「そりゃねぇだろ。いつも小言ばっか言われるんだぜ。弁当だって有料なんだぜ?ツケだけどな。」
「テッドお前、本当に女心わかってねぇな。」
「・・・テッドさんのその鈍さは見習いたく無いでやすね・・・。」
休憩の後、一行は再びカサキシティに向けて出発した。
キャラバンは平原を抜け、ハクネ山脈の山道へと入って行った。
東西に連なるこの山脈を越えればカサキシティだった。山には背の高い針葉樹が数多くそびえ、山道の旅人達を見下ろしていた。
標高はあまり高くないが山道は意外と細く険しい。道の片側が崖になっている所もある。一行は慎重に馬を進めた。
しばらく進むと、長い吊り橋が現れた。山間の深い谷を渡る橋だ。大きく頑丈な吊り橋だが、風でギシギシと音を立てて揺れている。馬車でギリギリ通れるくらいの幅しかない。はるか谷底には川が流れているが、落ちたらまず助からないだろう。
キャラバンは、一小隊ずつ吊り橋を渡った。
自分の前の小隊が吊り橋を渡り切ったのを確認したテッド小隊は、橋を渡り始めた。
「落ちたら一巻の終わりだよな。」
シューマが下を覗き込みながら言った。
その時、厚い雲が覆う空に黒い影が現れた。
「あれは・・・。ヤバイぞ!人喰い鷲だ!」
ハクネ山脈に巣食う、翼を広げた全長が5メートルはあろうかという巨大な漆黒の鷲である。燃えるように紅いルビー色の眼は吊り橋を渡るテッドの小隊を狙っていた。
「迎撃しろ!馬に近づけるなよ!」
小隊に近づけないためには射程距離の長い武器が必要である。
シューマはクロスボウガンを装備していた。攻撃力は低いが、飛距離が長く命中精度が高い自動弓矢である。
ヘンデンが持っているのはキャノンボウと呼ばれる武器である。矢の代わりに直径10センチ程の鉄球を撃ち出す大型のボウガンである。飛距離と命中精度はクロスボウガンよりも劣るが、高い破壊力を誇る。
人喰い鷲は右前方の上空から迫ってきた。距離は100メートル程か。テッドは団員に攻撃の命令を出した。
「シューマ、撃て!」
シューマのボウガンから矢が放たれた。矢は風を切り鷲の胴体に命中した。
鷲はかん高い鳴き声を上げて一瞬怯んだが、再び向かってきた。
距離は50メートル程に迫っている。
「ダメだテッド、仕留め切れねぇよ!」
「ヘンデン、撃て!」
ヘンデンのキャノンボウから鉄球が撃ち出される。
鉄球はグシャッという鈍い音と共に人喰い鷲の胸に命中した。鷲はうめくような鳴き声をあげ、よろめきながらもまだこちらに向かって来る。ダメージは大きいようだが、仕留め切れていない。
「ヘンデン、トドメを!」
「ちょっと待ってでやす!」
鉄球をキャノンボウに装填するためには固い弓を引く必要があり、時間がかかる。その間に大鷲は段々迫ってきた。
「ビーゼ、頼む!」
「いい判断だ。任せろ。」
吊り橋の目の前まで大鷲がゆっくりと近づいてきたその瞬間、ビーゼが馬上から跳躍した。
空中でビーゼは腰の剣の柄を握り、抜きざまに大鷲に斬りつけた。ビーゼの一撃必殺、居合斬りである。テッドにはあまりの速さに一筋の閃光にしか見えなかった。
一瞬の間の後、人喰い鷲の首が胴体から離れた。首を失った鷲の胴体は血を噴き出しながら谷底へと落下して行った。
「す・・・すげぇ・・・。」
「さすがでやす・・・。」
シューマとヘンデンはポカンとして呟いた。
ビーゼは刃の血を払い、剣を鞘に収めた。ビーゼの剣はオサフネと呼ばれる有名な業物であるとテッドは聞いた事があるが、実際にその威力を目の当たりにするのは初めてだった。ビーゼは二振りの剣を腰に下げており、普段はテッドと同じ護身刀を使用していたからだ。
テッドは改めてビーゼの強さを再確認した思いだった。
吊り橋の向こうで見守っていたベーヴェンは、小さく頷くと何事もなかったかのようにキャラバンを進めはじめた。
TO BE CONTINUED...
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THE MAGIC CRAFT サブエピソード1−2
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2
キャラバン「ハイウイングス」は5台の馬車と、20頭の馬を所有している。
テッドの小隊はシューマ、ビーゼ、ヘンデンとの四人編成で、馬での移動である。担当の積荷は香辛料だ。
一行は町を出ると団長を先頭に一列に北に進んだ。テッド小隊は列の最後尾から二番にいる。
サイドベイタウンの外は平原が広がっている。平原の緑の草が風になびき、白い雲がゆっくりと空を滑っていく。振り返れば町の向こうの青い海に太陽の光がキラキラと反射している。
これだけ見ると平和で穏やかな風景だが、見た目以上にこの平原は治安が悪かった。キャラバンの積荷を狙った盗賊が多く出没するのだ。暗くなれば狼も出る。あちこちに点在する岩の陰は彼等の隠れる絶好の待ち伏せ場所だった。
そのため、キャラバンの人間は常に護身用の武器を携帯していた。
テッドも護身刀を腰にぶら下げている。長めの直剣であるが、剣と言っても刃が無く切れ味は皆無で殺傷能力は低い。打撃武器と言った方がしっくりくる。
しばらく進むと、背後の海の景色はすっかり見えなくなった。平原には岩場が増え、生えてる植物も茂みや低木が多くなってきた。
「気をつけろよ。ここら辺は死角だらけだから、特に待ち伏せが多い。」
ビーゼが辺りを注意深く見回す。
ふとテッド小隊の近くの岩場の陰で何かが動いた。一瞬の緊張が走る。
次の瞬間飛び出してきたのはウサギだった。ウサギはテッドの馬の足元を横切り茂みへと消えた。
ヘンデンが胸を撫で下ろす。
「ビビリすぎだぜ、ヘンデン。」
テッドが笑いながら言った。
「でも盗賊怖いでやす・・・」
「まだお前、盗賊に遭遇した事無いんだったな。そんなしょっちゅう出やしねぇよ。」
シューマも笑う。しかしビーゼはジッと身じろぎもせず辺りを睨んでいる。
「ビーゼ、どうしたんだ?」
「何か気配を感じる・・・。」
突然草むらを掻き分ける音が聞こえてきた。
キャラバンの隊列の左側の岩場や草むらの陰から10人程の盗賊が現れた。いずれもボサボサの頭に、汚れた衣服、殺気立ち興奮した眼が光っている。ニヤリと笑う口からは黄ばんだ歯が見える。
「本当に出やがった!」
テッドはすかさず警笛を吹いた。笛の音を聴くや否や、全団員は武器を抜き、一瞬で近くの馬車や荷馬を防御する態勢を整えた。普段の訓練や実戦経験の積み重ねの賜物である。
「やっちまえ!」
盗賊はテッドのすぐ後ろの最後尾の小隊の馬車に襲いかかった。
テッドは反射的に馬の首を翻し馬車の護衛に走る。
それに気づいた盗賊の一人がテッドに向かってきた。
テッドは構わず馬を全速で走らせた。
向かってきた盗賊はひらりと馬をかわし、鞍を掴んだ。
「何っ!」
飛びつかれて驚いた馬が暴れ、テッドと盗賊は馬から振り落とされてしまった。
テッドはすぐに立ち上がった。盗賊は頭から落ちて気絶している。すぐに別の盗賊が奇声をあげながら錆びた斧を振りかざして襲ってきた。
テッドは敵の横に回り込み、すれ違いざまに盗賊の胴を打ち据えた。盗賊はうめき声をあげて突っ伏して倒れた。
しかし息つく間も無く別の盗賊が棍棒を振り上げて襲いかかってきた。
テッドは薙ぎ払うように剣を振った。盗賊は直撃を浴び、もんどうり打って地面に倒れた。
テッドは馬車に駆け寄り、周りに群がる盗賊を3人立て続けに叩き伏せた。
「大丈夫か、ゲオルグのおっさん。」
襲われている馬車の小隊長であるゲオルグは落ち着いていた。
「ああ、大丈夫だ。」
ゲオルグは30年のキャリアを持つベテランで、ハイウイングスの副団長でもある。ハードウィップと呼ばれる武器で応戦している。2メートル程のストレートな芯棒に鉄のワイヤーを固く編み込んだ物で、先端に重りが付いており、しなって敵を打ち据える。その気になればレンガを粉砕できる程の攻撃力がある。また、リーチが長く馬車の上からも攻撃できる。
「なぁ、テッド。それよりおまえ・・・」
「話は後だぜ!」
団員達の思いのほかの強さに攻めあぐねている盗賊達の間から、一際体格の大きな隻眼の男が前に進み出た。ヒゲと頭髪がライオンのたてがみのように伸びている。どうやら盗賊のリーダー格のようだ。
「今日の獲物はちったぁ骨のありそうな連中だな。」
隻眼の盗賊は幅広の曲刀を抜き、近づいてきた。テッドは馬車の前に仁王立ちで立ちふさがり、剣をかまえた。
テッドは盗賊の頭を狙い剣を振り下ろした。同時に敵の曲刀が下から振り上げられた。テッドの剣は鋭い金属音と共に弾かれ、ものすごい衝撃でテッドの腕は痺れた。
「おい、テッド!」
ビーゼの声が聞こえた。
「大丈夫だ、問題無い。手を出すなよ!」
テッドはビーゼの方を振り向かずに答えた。
ビーゼはキャラバン一の剣の使い手である。テッドの剣の師匠で、今回初めて小隊長となるテッドの補佐という役目でもあった。だからこそテッドはビーゼの手助けは欲しくなかった。小隊長として自分の力だけで任務を遂行できる事を示したかったのだ。
「ガキ、真っ二つにしてやる。」
隻眼の盗賊が獰猛な獣の様な勢いで飛びかかってきた。
テッドが構えた瞬間、盗賊は地面の土を蹴り上げた。テッドは咄嗟に顔を背け目潰しは防いだが、一瞬の隙が生じた。
「くそっ!」
向き直ってる時間は無い。
前が見えないままテッドは剣を振ったが、剣先はむなしく空を切った。
盗賊の曲刀がテッドの右脇腹の服を切り裂き、服の破れ目が血で滲んだ。テッドは片膝を地面についた。
隻眼の盗賊は不敵に薄笑いを浮かべた。テッドは立ち上がり敵を睨みつけた。
「かすったくらいで勝った気になるんじゃねぇよ。」
盗賊はフンと鼻で笑うと再び襲いかかってきた。テッドも敵に向かって一気に踏み込んだ。
テッドはそのまま盗賊の懐に飛び込み、みぞおちに思い切り体当たりをかました。
敵はうめき、後ずさった。
テッドはその隙を逃さなかった。
テッドの剣が舞い、盗賊の胴と面に強烈な二連撃を打ち込んだ。隻眼の盗賊は仰向けに地面に倒れた。ピクリとも動かない。テッドは大きく息を吐き出した。
見渡すと、残りの盗賊達もゲオルグの小隊が全て撃退していた。
「おい。」
いつの間にかベーヴェンがテッドの後ろに立っていた。
「団長、見てたのか。まぁ、楽勝だったぜ。」
テッドは剣を収めながら得意げに言った。
「なぜ自分の小隊を離れた。おまえの役目は小隊の積荷を守る事じゃないのか。」
テッドはハッとした。敵襲時は、他の隊から救援要請がない限りそれぞれ自分の小隊を守るのがキャラバンの決まりだった。
ゲオルグの小隊はテッドの助けなど無くとも盗賊を撃退できただろう。手助けどころか、自分の小隊を手薄にして危険に晒してしまっていた事にテッドは気付いた。過剰な気負いから、己のわきまえるべき分を超えてしまったのだ。
ビーゼもゲオルグもそれを伝えようとしていたのだ。
「・・・悪い、つい飛び出しちまったんだ。」
「隊長の判断ミス一つで全滅することもある。肝に銘じておけ。」
それだけ言うとベーヴェンは列の先頭へ戻っていった。
自分の守るべき小隊に戻ると、ビーゼが吐き捨てるように言った。
「馬鹿野郎。リーダー失格だ。」
テッドは何も言い返せなかった。
TO BE CONTINUED...
次回もお楽しみに〜。
THE MAGIC CRAFT サブエピソード1−1
こんばんは、TJTです。
本日の内容は、昨日まで掲載していたロールプレイングコミック"THE MAGIC CRAFT"iPhoneアプリ版のエクストラコンテンツとして書いたストーリーです。
本当は漫画で描きたかったけど、労力と時間の兼ね合いからノベル形式となりました。ザツい挿絵はご愛嬌で・・・(笑)
アプリ版は、ロールプレイングコミック同様自分の選択肢によってストーリーが変化します。いわゆる、昔で言うゲームブックですね。
この、はてなブログ版では一本のストーリーに再編成しています。
THE MAGIC CRAFT本編の主人公ダンの父親テッドは、ダンの実の父親ではありません。
本編の冒頭でも少し触れられている、青年時代のテッドとダンとの出会いを描いたエピソードです。
それでは早速。
THE MAGIC CRAFT サブエピソード1 "キャラバンの冒険"
始まるよ〜!
登場人物(年齢)
テッド・・・キャラバン「ハイウイングス」で働く青年。(20)
ミネア・・・カフェ「オーシャンズ」のマスター。(40)
クレア・・・ミネアの娘。(15)
シューマ・・・キャラバンの仲間。お調子者だが計算に強い。(21)
ビーゼ・・・キャラバンの仲間。寡黙な性格。剣の腕前は一流。(33)
ヘンデン・・・キャラバンの仲間。怪力な巨漢だが、お人好しですぐ泣く。(18)
ベーヴェン・・・キャラバンの団長。頭脳、パワー、人望を兼ね揃えている。(60)
ゲオルグ・・・キャラバンの副団長。経験豊富で穏和な性格。(48)
バック・・・サイドベイタウンが故郷の魔導士。テッドの幼馴染。(20)
1
港町サイドベイタウン。大陸の貿易流通網の要である。港に面して赤レンガ造りの倉庫が連なり、町中のマーケットには露店が所狭しと並ぶ。常に活気溢れ、異国の文化が交差する貿易町である。
流通運搬業も盛んであり、数多くのキャラバン(隊商)がこの街を拠点として、大陸の隅々まで流通網を張り巡らせていた。
テッドはキャラバンの一つ「ハイウイングス」で働く20歳の青年であった。彼は行きつけのカフェ「オーシャンズ」に午前5時に訪れ朝食をとるのが日課となっていた。
早朝にもかかわらず、オーシャンズは毎日大勢の人で賑わっている。港町で働く男達の朝は早い。既に一仕事終えた者も少なくない。
「ちょっとこのベーコン焦げすぎだぞ」
カウンター席に座っていたテッドはベーコンをつつきながらつぶやいた。
「文句言うんじゃないよ、忙しいんだから」
カウンターの向こうで忙しく働くミネアの大声が帰ってきた。ミネアはカフェのマスターであり、テッドが所属するキャラバンの団長の娘でもあった。その威勢の良さと明るい性格で多くの常連から親しまれていた。
「そんな事より今日はアンタが小隊リーダーなんだろ?早く行かなくていいのかい?」
「ぼちぼち行くさ」
テッドは皿の上の残りのベーコンエッグを口に放り込むと、席を立った。
外に出るとすぐに店の中から誰かが追ってきた。
「ちょっとテッド、忘れ物!」
ミネアの娘で、オーシャンズのウェイトレスとして働いている15歳の少女、クレアである。
「人にお弁当作らせておいて忘れて行かないでよ。」
「あ、わりぃ。サンキューな。」
テッドはサンドイッチと水筒が入った袋を受け取った。見るとそれぞれ二つある。
「ひとつはおじいちゃんに渡して。ちなみにあんたのはツケだからね。」
そう言うとクレアは小走りで店に戻って行った。
「キッチリしてんなぁ。」
クレアが店の扉を締める前に振り返った。
「気をつけてね。」
「・・・おう!」
テッドはマーケットを抜けて港に向かった。マーケットは、メインストリートから一本入った通りにある。所狭しとひしめく露店には異国からの品物も数多く並ぶ。
テッドは出発前によくマーケットをぶらつく。目に飛び込む鮮やかな色の衣服や反物、みずみずしいフルーツや野菜。耳を震わす行き交う人びとの喧騒・・・。活気溢れるマーケットの空気が、これから始まる旅への気持ちを高めてくれるのだ。
「よぉ、テッド。調子はどうだ?」
露店の知り合いも多い。声をかけてきたのは薬の露店の店主だ。
「まあまあかな。なんか面白い品物あるのか?」
「新しいキズ薬が入荷したな。あと、外国で人気の魔法力を高める薬かな。魔導士じゃなくても一時的に魔鉱石の魔法を使えるって話だ。」
魔鉱石と呼ばれる石は自然の様々なエネルギーを凝縮し蓄える働きがある。そのエネルギーを自在に引き出し使う技は魔法や魔導術と呼ばれ、その技を使える者は魔導士と呼ばれた。魔法を使うには厳しい肉体的、精神的修練が必要であり、一般人には使うことができない。
「ふーん、まぁ、そもそも魔鉱石なんて、希少な上高価でおれには縁がねぇから、魔法使う事なんてまずねぇな。」
「だよな。でも栄養ドリンクとしての効能もあるみたいだから、一本買ってくれよ。一本100オアシでいいからよ。」
「どうせ売れなくて困ってんだろ。一本もらうよ。」
「へへ、悪りいね。まいど。」
テッドは長細い透明な小瓶に入った薬を受け取った。茶色の透き通った液体が入っている。ラベルには「マジックブースター7」と書いている。
テッドは薬屋の露店を去り、マーケットを抜けてキャラバンの集合場所へと向かった。
メインストリートを南に進むと港に突き当たる。
キャラバン「ハイウイングス」の活動拠点は港に面した倉庫の一つである。
赤いレンガの造りに、高さ5メートルはあろう重厚な木製の両開き扉が構えている。
テッドが半分開いている片方の扉から中に入ると、広く天井も高い倉庫の中には多くの木のコンテナや樽、布で包まれた彫刻や大きな機械の部品など、無数の品物が静かに出荷を待っていた。
倉庫の中央を縦に走る大通路には、キャラバンの団員が既に集まっていた。
ハイウイングスの団員は全員で33人。
旅の際には荷物の種別や目的地ごとに3~6人の小隊を編成する。テッドは今回、初めて小隊のリーダーを任されていた。
団員の何人かがテッドを見ると寄ってきた。
「よし、俺の小隊は揃ってるな。」
テッドがメンバーを見渡して頷く。
「一番最後に来てな~にを偉そうに。」
丸い眼鏡をかけた男、シューマが言った。
「他の小隊はとっくに準備できてるぜ。」
目つきの鋭く浅黒い肌のビーゼがジロリとにらんだ。
「わかってるって。積荷は昨日全部確認してるから大丈夫だ。」
テッドが言うと、後ろからヘンデンが呟いた。
「半分以上はおいらが確認したでやす。」
「細けぇ事はいいじゃねぇか・・・」
ヘンデンは大柄な身体だがおとなしい性分の男だ。
その時、入り口から大きな人影が入ってきた。ヘンデンよりも一回り大きいその影は団員をゆっくり見渡し、低く響く声で言った。
「全員揃ってるな。」
ハイウイングスの団長、ベーヴェンである。2メートルの巨漢。白いヒゲに、鋭い眼光。禿げ上がった頭には昔の大きな古傷と刺青。圧倒的な存在感と威圧感がある。
今年60歳になるが、パワーや頭脳はまだまだ若い者には負けない。人望も厚くサイドベイタウンでは知らない者はいなかった。
「今日は平原を越えてカサキシティまで荷物を運ぶ。日没までには向こうに到着するぞ。暗くなったら物騒だからな。準備はいいか。」
「おう!!」
団員全員の気合いで倉庫内の空気が震え、仕事前特有の緊張感と高揚感でその場が満たされた。
「お前小隊長は今日が初めてだな。気ィ引き締めていけよ。」
ベーヴェンがテッドの肩を叩いた。
「おう、任せとけ!俺は次期団長になる男だぜ!?楽勝よ。」
テッドは胸を張って答えると、ベーヴェンはフッと口元だけで笑った。
「お、そうだ。クレアから団長の弁当を預かってる。」
「うむ」
ベーヴェンは弁当を受け取ると出発の準備に戻った。
「お前のビッグマウスはいつもヒヤヒヤさせるな、全く・・・」
シューマが肘でテッドを小突いた。
「俺は本気だぜ。いつか団長になってキャラバンもこの町も、もっとでかくしてやるんだ。」
「わかったよ。でもとりあえず今日はしっかり荷物運ぶのが役目だぜ、小隊長さんよ。」
TO BE CONTINUED...
次回もお楽しみに〜
(毎日更新予定!)
THE MAGIC CRAFT 1-7
THE MAGIC CRAFT 1-7
ロールプレイングコミック、本日も更新します。
チャプター1、ラストスパート!
初めから読む場合はこちらから:
THE MAGIC CRAFT 1−1 - T.ジョニーT.の雑記帳
チャプター1、これにて終了。
ここまでのストーリーはロールプレイングコミックとしてiPhoneアプリで公開されていました。(今はアップルさんへの年会費を払ってないので凍結中w)
次回は、アプリ内でエクストラコンテンツとして組み込まれてたノベル形式のサブエピソードを掲載しようと思います。
その後は、未公開のチャプター2をスタート!
思った事、物申したい事、その他感想、コメント、くださいませ〜
⭐️オマケ⭐️
最後の格闘戦で敗北
漫画で読むと結構アッサリな展開ですが、実際ロールプレイングコミックとしてプレイするとこのボスはかなり強敵です。何回もゲームオーバーしてやっと倒せるくらいの設定にしてました。
必殺技集
アプリでは、入力コマンドによって繰り出せる技が変化。難しい入力ほど、威力が高い。
❗️通常攻撃:コマンド失敗時発動。ダメージ最小。
❗️疾風閃<ソニックブロウ>
❗️十文字斬り<クロスブロウ>
❗️嵐の刃<タイフーン・エッジ>
❗️大地の牙<ファング・オブ・アース>
技が決まった時、結構爽快な手応えなんですよこれが!漫画とプログラミングがうまく噛み合ってました。
漫画は私が描いてますが、プログラミングは友人がボランティアで担当してくれていました。今は彼も忙しいし、頼めないしなあ。続編のプログラミング、やってくれる人いないかなあ(笑)
その他イラスト
次回もお楽しみに〜。
THE MAGIC CRAFT 1-6
THE MAGIC CRAFT 1-6
ロールプレイングコミック、本日も更新します。
初めから読む場合はこちらから:
THE MAGIC CRAFT 1−1 - T.ジョニーT.の雑記帳
TO BE CONTINUED...⇨
次回はチャプター1のラストです。
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ロールプレイングコミックならではの、もう一つの結末集。
空振り
反撃失敗